の海外旅行先は

以土勝水

2016年01月21日 18:03



1位がハワイ、2位台北、3位がパリの順だそうだ。
ソウルは、昨年の3位から6位に後退し、
中国の都市はトップ10には出て来ない。

こういった順位になる要因の一つには、友好関係が反映するようでもある。
また一つには中国諸都市は鳥インフルエンザなどの発生などの問題もある。
旅行の場合は敬遠でも良いが、
仕事ととなると、少々危険を冒しても行かなくてはならない。

こんな危険を冒すビジネス・トリップが始まったのは、
ここ数十年程度のことではない。また、数百年程度のことでもない。

はるかに古い『万葉集』の時代、
天平八年(七三六年)に、新羅に派遣された使者の歌が収められている。
これこそ、初代ビジネス・トリップ。
それを歌ったものに、

「栲衾(たくふすま=新羅につく枕詞) 新羅(しらぎ)へいます君が目を
今日か明日かと 斎(いわ) いて 待たむ」   
というがある (巻十五・作者不詳)。

意味としては、
「お役目で新羅に遣わされたあなたが無事に帰って 逢うことが出来る日を
潔斎 (けつさい=身浄めをし、祈り) つつ 待っております。」

この時代、難破の危険や疫病などがあり、家で待つ身は休まる心地がない。
だけども、それほど昔からあったことでもある。
今年のGW の旅行は円安が作用しているのか、安全を考えてなのか
海外よりも国内が人気だという。

それに引き換え、日本の閣僚は海外志向。
このGW 中に外国に出る閣僚は11人。
とは言え、中国には、ゼロ。やっぱり...?