新入社員を対象

以土勝水

2016年02月23日 15:54


”理想の上司”が新聞紙上で話題となっていた。
これがアメリカ社会だったら”理想のリーダー”を選出するだろう。
リーダーであるということより、
”組織の上司”というところが何とも日本的な気がする。
先日のニュースに、
日本のシンクロチームがやっとこさ五輪出場を決めたと出ていた。
あらあら、、って感じがする。
現在、日本チームはメダルに届かぬ位置らしい。
先回の中国のオリンピックでは、
短期間の指導で井村雅代氏率いる中国チームが3位に入り、
日本チームは、メダル外へと追いやられた格好になった。
あれから4年。
捲土重来(けんどちょうらい)とばかりに巻き返すかと期待したいところだが、、。
トップとは引き離されるばかりのようだ。
「他国と比べるのではなく、自分がうまくならないといけない。
高得点につながる演技のイメージがないからできない」と、
現在、中国のシンクロのヘッドコーチを務めている井村雅代氏の
日本チームへのコメントが掲載されていた。
演技そのものより、作り上げるイメージの世界で、もはや敗れ去っているという、
まさにドンピシャな評価だった。
誰が考えても日本チームを強くするのは、この井村氏しかいなかっただろうと思う。
これまで日本チームを作り上げ、
世界のトップと伍すほどにしたのは、井村コーチに負うところが多かった。
だけども、個性の強い井村雅代氏を煙たい存在として
埒(らち)外に追い出し、
組織人の仲良しクラブでチームを作ったが、
そのような形で世界と戦えるほど甘くはなかった。
組織を強化していくためには、
このような個性の強い人間をも包括してまとめあげていく
上司のひろ~い度量が要求されている。
つまるところ真のリーダーが要求されている時代でもある。